当館宿前を流れる赤谷川。
水質は群馬でも指折り。初夏には蛍が、そして鮎も放流できるほどです。
しかし現在の姿に至るまでには、かつて地元の方々のたいへんな苦労がありました。
昭和33年、相俣ダムの完成で、赤谷川の流水量は極端に少なくなり、
川は砂漠化。魚や、川で遊ぶ子供まで消えました。
この状態に、地元の人間が、
「子供たちのためにも、あの美しかった赤谷川を取り戻そう」
と立ち上がり、当時の村・建設省を動かしたのです。
↑↑当時の赤谷川。無水状態で、荒れ果てているのがわかります。
その後、水が戻ることにより生態系が戻り、清流復活となりました。
現在ではこれまでの活動が評価され、平成25年度環境大臣表彰をうけました。
首都圏から清流赤谷川の勉強に訪れるほどです。
川の復元は地元の住民を中心に行われ、今では子供だけでなく、大人も楽しんでいただける川となりました。
これからも、この大切な資源を後世に残していきたいと思います。
湯宿温泉にお越しになりましたら、川の歴史を感じつつ、どうぞ清流をお楽みください。